講座概要

 本講座では、DCモータの速度制御、位置決め制御の問題に対して、制御系を設計し、Simulinkモデルを作成してシミュレーションでその制御器(コントローラ)の性能を確認する内容です。制御対象(プラント)であるDCモータは、「⑥実装モデルの実装とテスト・適合講座」の中の実験で実際に使用する実物のモータを対象としています。

 制御対象のモデル(プラントモデル)は、「②プラントモデル作成講座」で作成したモデルを使いますので、この講座を受講済みであることが望ましいです。
 本講座では、与えられた制御対象(今回はDCモータ)に対して、どのように制御したら制御仕様(制御の目標値)を達成できるか、という視点で、基本的なフィードバック制御の概念である比例制御から学んでいきます。

 そして、比例制御の特徴、利点、限界といったことをシミュレーションを通して体験することで理解し、制御仕様に対してその制御器の性能が十分であるか検討し、十分でない場合はどのように制御すれば良いのかという事を順を追って学んでいきます。

対象者

  • 制御系設計の基礎を理解したい方
  • クリーズドループシミュレーションの方法を習得し、実務に活かしたい技術者の方
  • シミュレーション開発、制御系設計などに携わる技術者の方
  • ②プラントモデル作成講座」が受講済みであることが望ましい

予備知識

  • Simulinkの基礎操作ができる方
  • 数学・物理の基礎知識(高校レベル)のある方
  • 必須ではありませんが、大学数学の初級(ラプラス変換等)の知識がある方が望ましい
  • 必須ではありませんが、古典制御の基礎知識のある方が望ましい
Information

 本講座は、古典制御の内容を含みますが、古典制御の理論の深い内容までは踏み込みません。高校数学の基礎レベル(微分積分の基礎)をベースとして作成しています。

目次

制御系開発の基礎(コントローラの設計とシミュレーション)
 PID制御の基礎
 問題設定 (DCモータの速度制御)
  例題1   P制御(比例制御)
  例題2   I制御(積分制御)
  例題3 PI制御
 問題設定 (DCモータの位置制御)
  実習4   P制御(比例制御)
  実習5   PD制御
 モード切替制御の基礎
  実習6   ラジファンの制御(ヒステリシス)
  実習7   ゲイン切替制御(モード判定、モード遷移、タイマー)
まとめ

日数

3日間(1日7時間)

受講料

オンサイト講座 1日:500,000円(税抜)

  • 15名を越える場合は、受講料が変わってきますのでお問合せください。
  • お客様のご要望に応じて、内容をカスタムすることも可能ですのでご相談ください。
  • 遠方の場合の出張費など別途費用が発生する場合もございます。また、予告なく変更・改定になる場合がございますこと予めご了承ください。