当社「エムビーテックESP株式会社」は、モデルベース開発(MBD)に関するコンサルティング、およびエンジニアリングサービスを提供する技術サービスプロバイダ企業(C/ESP : Consulting/Engineering Service Provider)です。
技術的コンサルティング、および実際の開発業務を支援するエンジニアリングを受託(準委任)、または請負にて実施させていただきます。当社で実施可能な具体的な内容は、下記のリンク先をご参照ください。
■■■ 制御開発領域 ■■■
①制御系設計
制御対象(プラント)の同定からプラントモデル作成、そして、同定によって得られた知見、モデルを活かして(ベースとして)制御系設計を実施する、所謂モデルベース設計に関する業務
②MBDソフト開発
制御系設計で作成した制御器(コントローラ)、あるいはソフトウエアモデルをインプットとして、それらを実際のマイコンなどの制御装置に実装するソフトウエア(量産コード)の開発に関する業務
③MBD検証
MBDソフト開発で作成したソフトウエアを実装した制御装置(ECU等)を、HILS(Hardware in the Loop Simulation)を用いて検証する業務
または、MBDソフト開発で作成したソフトウエアを実装した制御装置をシステムに組み込んだ上でシステムとしての検証を、シミュレーションベンチ等の実験装置を用いて検証する業務

Model based Design → Model Based Development(ACG)
■■■ MBSEによる要求仕様作成 ■■■
一方で、ECU開発においては上記のような動的な制御対象を扱うフィードバック制御ばかりではありません。ボディ系のECUやクルーズコントロールなどのECUのソフトウエアもあります。このようなソフトウエアにおいては、近年、MBSEでソフトウエアの要求仕様を設計し、その要求仕様に基づいて、ソフトウエアのモデルを作成して自動コード生成(ACG)するといったアプローチもおこなわれるようになりました(MBSEで設計して、MBD(ACG)で開発)。
このようなソフトウエアは、If,then~else的な制御、モード切替制御といった制御ロジックが主体となりますが、このようなソフトウエアと前述のフィードバック制御(制御系設計による制御ソフトウエア)が混合しているソフト開発もあります。例えば、クルーズコントロールのECUなどがそれにあたります。このようなソフトウエアは、ドライバーの操作や環境、状態に応じて処理が切り替わる部分のソフトウエアと前車追従などの位置制御や速度制御といったフィードバック制御のソフトウエアの混合になります。
当社では、このような言わば、ハイブリッドなソフトウエア開発のお手伝いもさせていただきます。また、自動車の開発だけではなく、建機、農機、船舶などに関するご相談も承りますので、自動車業界の開発手法を参考にされたいといったご相談など、多岐にわたるご相談に対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

MBSEで設計 → MBD(ACG)で開発
(※)要求と要件について
ここでは、要求(request)と要件(requirement)は次のような意味で使用しています。
要求は、相手にお願いするもの。ここでは、上流工程の設計者が実際に開発する人にお願いする仕様という意味で使っています。この要求は、技術者の言葉、あるいはモデルなどで図示される場合もありますが、上流工程の人の言葉、お客様の言葉、あるいはユーザの言葉として書かれる場合もあります。
要件は、必要とするもの、義務つけるもの。ここでは、実際に開発する開発者が上流工程から受け取った「要求」を分析して、実際に作るモノの仕様として再定義した、開発者が自らに課す厳密な仕様という意味で使っています。一般的には、技術者の言葉(開発者自身の言葉)で書かれることになります。UML等の技術者の言葉、図などのモデルで書かれる場合もあります。